1947-12-06 第1回国会 衆議院 運輸及び交通委員会 第42号
北海道空知郡三笠町字彌生は、彌生炭鑛を中心として發展した一大部落であるが、交通状態は幾春別驛と唐松驛の中間に位し、一萬住民の難澁は大である。しかも本年五月の幾春別の火災によつてその困難は一層大となつた。ついては速やかに彌生に停車場を設置されたいというのであります。
北海道空知郡三笠町字彌生は、彌生炭鑛を中心として發展した一大部落であるが、交通状態は幾春別驛と唐松驛の中間に位し、一萬住民の難澁は大である。しかも本年五月の幾春別の火災によつてその困難は一層大となつた。ついては速やかに彌生に停車場を設置されたいというのであります。
しかるに二十數年前から米代川の流主が變化いたしまして、海岸の排砂のために河口が閉塞せられ、漁船の出入さえ不可能の状態になつておりまして、地元たる能代市、山本郡はもちろん、北秋田その他一帶の四十萬住民の死活問題となつているのみならず、秋田縣の特色ある産業振興に及ぼす影響もまた大であります。今日まで根強く港灣改修を期待してまいりましたけれども、遺憾ながら實現に至らなかつたのであります。
今日の食糧事情より見て、國家民生の一大損害たるは言うまでもなく、一度慘禍に襲われんか、流域約七萬住民の再起はすこぶる困難にして、國家社會に多大の迷惑を相かくるは火を見るよりも明らかであります。前述のごとく出水時の流水量の急に増せる現在、その危險は正に焦眉の急に迫つてゐると言わねばなりません。